「平方根」のコツ
数学のコツ
【数学嫌い必見!】平方根のコツがわかる!テストで点数が上がる3つのポイント&注意点
「ルート(√)って何?」「計算方法がごちゃごちゃして分からない…」
平方根でつまずいて、数学が嫌いになっていませんか?
でも、大丈夫!平方根には、知ってさえいれば誰でも簡単に解けるコツがあるんです。この記事では、数学が苦手なあなたのために、平方根の基本的な考え方から、テストで役立つ計算のコツ、そして多くの人がハマってしまう間違いやすいポイントまで、徹底的に解説します。
この記事を読み終わる頃には、「平方根、意外とイケるかも!」と思えるようになっているはずです!
◆そもそも平方根(√)ってなんだっけ?
平方根を理解する最初のステップは、その正体を知ることです。難しく考えないでください。
**平方根とは、「2乗(同じ数字を2回掛けること)すると、その数になる数」**のことです。
例えば、「9の平方根は?」と聞かれたら、「2乗して9になる数は何?」と考えてみましょう。
答えは 3 と -3 ですね。(3 × 3 = 9、 (-3) × (-3) = 9)
そして、この「平方根」を表す記号が**ルート(√)**です。
通常、中学校で扱う平方根はプラスの数なので、√9 = 3 となります。
正方形の面積で考えると、もっとイメージしやすくなりますよ。
- 面積が 9 の正方形 → 1辺の長さは 3 (√9)
- 面積が 25 の正方形 → 1辺の長さは 5 (√25)
つまり、√(ルート)は、面積から1辺の長さを求めるための魔法の記号なんです。
◆コツ①:まずはこれを覚えよう!基本の平方根リスト
九九を覚えていると掛け算が速くなるように、平方根も基本的なものを覚えておくと、計算が驚くほど楽になります。下のリストは、最低限覚えておきたい「平方根の九九」です。
| ルートの中 | 答え | | ルートの中 | 答え |
| :--- | :--- | --- |:--- |:--- |
| √1 | 1 | | √64 | 8 |
| √4 | 2 | | √81 | 9 |
| √9 | 3 | | √100 | 10 |
| √16 | 4 | | √121 | 11 |
| √25 | 5 | | √144 | 12 |
| √36 | 6 | | √169 | 13 |
| √49 | 7 | | | |
まずはこの13個をスラスラ言えるようにするだけで、あなたの計算スピードは格段にアップします!
◆コツ②:大きい数は「素因数分解」でペア探し!
「√72みたいに、リストにない大きい数はどうするの?」
そんな時に役立つのが素因数分解です。「そいんすうぶんかい」なんて難しい名前にビビらないでください。やり方は「素数(2, 3, 5, 7…)でひたすら割っていく」だけ。まるでゲーム感覚ですよ!
例:√72を簡単にしてみよう!
-
72を素数でどんどん割っていく
- 72 ÷ 2 = 36
- 36 ÷ 2 = 18
- 18 ÷ 2 = 9
- 9 ÷ 3 = 3
- → 72 = 2 × 2 × 2 × 3 × 3
-
ペアになった数字を探す
- 分解した結果を見ると、「2のペア」と「3のペア」ができていますね。
-
ペアはルートの外へ、ペアになれなかったものはお留守番
- ペアになった数字(2と3)は、代表して1人ずつルートの外に出られます。
- ペアになれなかった「2」は、ルートの中に残ります。
ポイント:ルートの中は「ペアができたら外に出られる」と覚えよう!
◆コツ③:計算ルールは超シンプル!
平方根の計算は、足し算・引き算と、掛け算・割り算でルールが少し違います。でも、一度覚えてしまえば簡単です。
足し算・引き算:ルートの中が「同じ仲間」かチェック!
ルートの足し引きは、ルートの中の数字が同じもの同士しか計算できません。文字式(2a + 3a = 5a)と全く同じです。
-
OKな例:
23+53=(2+5)3=73
(√3が2個と√3が5個で、合わせて7個ある、とイメージしよう)
-
NGな例:
23+52
(ルートの中が「3」と「2」で違うので、これ以上計算できません。これが答えです!)
掛け算・割り算:外は外、中は中で計算!
掛け算・割り算はもっと簡単です。ルートの外側の数字同士、内側の数字同士をそれぞれ計算するだけです。
-
掛け算の例:
23×45=(2×4)3×5=815
-
割り算の例:
610÷22=(6÷2)10÷2=35
◆【要注意】みんながハマる!平方根の間違いやすいポイント
ここからは、多くの人がやってしまいがちな「うっかりミス」を紹介します。テストで「わかっていたはずなのに…」と悔しい思いをしないように、しっかりチェックしておきましょう!
間違い①:「ルートの中身を勝手に足しちゃう」問題
これは本当に多い間違いです!
❌ やってはいけない例
4+9=13
一見正しそうに見えますが、これは大きな間違い。
正しくは、まずルートを外してから計算します。
⭕️ 正しい計算
4+9=2+3=5
全然答えが違いますよね。
**足し算・引き算では、ルートの中身は絶対に勝手に計算しない!**と肝に銘じておきましょう。「リンゴ(√4)とミカン(√9)は足せない」と覚えてください。
間違い②:「ルートの外への出し方が…あれ?」問題
素因数分解はできたのに、最後の最後で間違えるパターンです。
❌ やってはいけない例 (√12の場合)
12=2×2×3
ここで焦って、2と2と3を全部外に出して 2 \times 2 \times \sqrt{3} などとしてしまうのは間違いです。
⭕️ 正しい考え方
12=2×2×3
ルートの外に出られるのは、ペアになった数字の代表1人だけです。
「2のペア」から代表の2が1つだけ外に出て、ペアのいない3は中に残ります。
よって、答えは 23 です。
間違い③:「分母の有理化で分子を忘れちゃう」問題
分数の分母にルートがあるとき、分母と分子に同じルートを掛けて「有理化」をしますよね。このとき、分母に気を取られて分子に掛け忘れるミスが多発します。
❌ やってはいけない例
63の有理化
分母にだけ 6 を掛けて 63=21 としてしまう。
⭕️ 正しい計算
分数の値を変えないためには、分母と分子の両方に同じ数を掛けるのが鉄則です。
63=6×63×6=636=26
分母だけでなく、分子にもちゃんと掛けてあげましょう!
◆まとめ:平方根は怖くない!
最後に、平方根をマスターするためのコツと注意点をおさらいしましょう。
- 基本の平方根を暗記する(平方根の九九!)。
- 大きい数は「素因数分解」でペア探しゲーム!
- 計算ルールを覚える!
- 足し引き → ルートの中が同じ仲間だけ!勝手に中を足さない!
- 掛け割り → 外は外、中は中で計算!
- 間違いやすいポイントを意識する!
- ルートの外に出すのはペアの代表1人だけ。
- 有理化は分母と分子の両方に掛ける。
平方根は、いくつかの簡単なルールと「うっかりミス」のパターンさえ掴んでしまえば、必ず得点源になります。焦らず、一つ一つの問題を「これはどのパターンかな?」と考えながら解いてみてください。応援しています!