「一次関数」のコツ
数学のコツ一次関数は、数学の中でも特に重要な分野の一つです。グラフを書いたり、問題を解いたりする際に、いくつかのポイントを押さえておくと、ぐっと理解が深まります。
グラフの基本をマスターしよう!
一次関数のグラフは、必ず直線になります。この直線は、傾きと切片の2つの要素で決まります。
傾き(
)
グラフの傾きは、式でいうと
の の部分です。-
傾きが正の数(例:
)のとき、グラフは右上がりの直線になります。 の値が大きくなると、傾きは急になります。 -
傾きが負の数(例:
)のとき、グラフは右下がりの直線になります。 の値が小さくなると(マイナスが大きくなると)、傾きは急になります。 -
傾きが0(例:
)のとき、グラフはx軸に平行な直線になります。
切片(
)
切片は、式でいうと
の の部分です。これは、グラフがy軸と交わる点のy座標を表します。-
なら、切片は なので、y軸の の点で交わります。
-
なら、切片は なので、y軸の の点で交わります。
まずは、傾きと切片がグラフにどう影響するかをしっかり理解しましょう。
変化の割合は「傾き」のこと!
「変化の割合」という言葉を聞いたことはありますか? これは一次関数において、ズバリ**傾き(
)**のことなんです!が 増えるごとに がどれだけ変化するかを表しています。
例えば、
の場合、変化の割合は です。これは、 が 増えると が 増えることを意味します。グラフで考えると、右に 進むと上に 進む、という動きになります。
問題解決のコツ:まずは式を立ててみよう!
一次関数の問題は、文章題として出されることも多いですよね。そんな時は、与えられた情報から一次関数の式
を立てることを目指しましょう。
1. 2つの点から式を求める
グラフが通る2つの点の座標が分かれば、式を求めることができます。
-
まず、2つの点の x の増加量と y の増加量から、傾き a を計算します。
-
次に、求めた
とどちらか一つの点の座標を の式に代入して、 を求めます。
2. 傾きと1つの点から式を求める
傾き
とグラフが通る1つの点の座標が分かれば、より簡単に式を求めることができます。-
与えられた傾き
と点の座標を の式に代入して、 を求めましょう。
苦手意識をなくすための練習法
-
たくさんグラフを書いてみよう!
色々な一次関数の式で実際にグラフを書いてみましょう。切片から点をとり、傾きを使って他の点を見つける練習を繰り返すと、自然と身についてきます。
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文章題を絵や図で整理しよう!
文章題を読むだけではイメージしにくいこともあります。情報を図に書き出してみたり、グラフをざっくり描いてみたりすることで、問題がぐっと分かりやすくなります。
-
友達と教え合ってみよう!
友達に説明することで、自分の理解が深まります。もし友達が困っていたら、一緒に考えてみましょう。
一次関数は、これからの数学や理科でもたくさん出てくる大切な分野です。焦らず、一つずつ理解を深めていけば、きっと得意になりますよ! 頑張ってください!