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「旅人算」のコツ

数学のコツ 「旅人算」のコツ

 

旅人算をマスター!中学受験算数で差をつける「コツ」とは?

 

中学受験の算数で、多くの受験生が頭を悩ませる分野の一つが「旅人算」です。「速さ」と「時間」と「距離」の関係を理解し、さらに「出会い」や「追いかけ」といった状況を読み解く旅人算は、一見難しそうに見えますよね。

でも、ご安心ください!旅人算には、いくつかの「コツ」があります。これらのコツを掴めば、どんな問題も解けるようになりますよ。

 

旅人算の基本は「これ」だけ!

 

旅人算のすべての問題は、たった一つのシンプルな関係式から派生しています。それは、

距離 = 速さ × 時間

これだけです!この基本を頭に叩き込みましょう。そして、この式を自在に変形できるようにしておくことが大切です。

  • 速さ = 距離 ÷ 時間

  • 時間 = 距離 ÷ 速さ

この3つの関係をいつでも引き出せるようにしてくださいね。

 

旅人算の種類と、それぞれの攻略法!

 

旅人算は大きく分けて2つのパターンがあります。それぞれのパターンで、何を意識すべきかを見ていきましょう。

 

1. 出会い算(向かい合って進む)

 

お互いが向かい合って進み、どこかで出会うパターンです。

【コツ】2人の速さを「合計」する!

AさんとBさんが向かい合って進むとき、2人の間の距離はどんどん縮まっていきますよね。この「距離が縮まる速さ」は、Aさんの速さ + Bさんの速さで求めることができます。

例えば、100m離れた場所から、Aさんが秒速2m、Bさんが秒速3mで向かい合って進むとします。

1秒後には、2人の距離は2m+3m=5m縮まります。

つまり、2人の「相対する速さ」は 2m/秒+3m/秒=5m/秒 となります。

出会うまでの時間は、「2人間の初めの距離 ÷ (Aの速さ + Bの速さ)」で求めることができます。

 

2. 追いかけ算(同じ方向に進む)

 

一方がもう一方を追いかけるパターンです。

【コツ】2人の速さを「引き算」する!

AさんがBさんを追いかける場合、AさんがBさんとの距離を縮めるためには、AさんがBさんより速くなくてはなりませんよね。この「距離が縮まる速さ」は、Aさんの速さ − Bさんの速さで求めることができます。

例えば、Bさんが100m先にいて、Aさんが秒速5m、Bさんが秒速3mで同じ方向に進むとします。

1秒後には、Aさんは5m進み、Bさんは3m進むので、2人の距離は 5m−3m=2m縮まります。

つまり、2人の「相対する速さ」は 5m/秒−3m/秒=2m/秒 となります。

追いつくまでの時間は、「2人間の初めの距離 ÷ (追いかける人の速さ − 追いかけられる人の速さ)」で求めることができます。

 

旅人算を解くための「3つのステップ」!

 

どんな旅人算の問題でも、以下の3つのステップで考える習慣をつけましょう。

  1. 図を書く!

    • 登場人物や場所、進む方向、スタート地点とゴール地点などを必ず図に書き込みましょう。頭の中だけで考えると混乱しやすいですが、図にすることで状況が整理され、見落としがなくなります。

    • スタート時点の距離や、進んだ距離、残りの距離などを具体的に書き込むとさらに良いでしょう。

  2. 基準を明確にする!

    • 誰を基準に考えるのか、どの時点を基準にするのかを決めましょう。

    • 例えば、「Aさんが出発してからBさんが出発するまでにAさんが進んだ距離」など、問題を細かく区切って考えることが大切です。

  3. 「速さの和」か「速さの差」かを判断する!

    • 出会い算なら「速さの和」、追いかけ算なら「速さの差」を使うことを意識しましょう。

    • 「相対的な速さ」を意識すると、複雑な問題もシンプルに考えられます。

 

練習問題を解いてみよう!

 

実際に問題を解くことで、これらのコツが身につきます。最初は時間がかかっても大丈夫。丁寧に図を書き、ステップを踏んで考えてみてください。

例題:

A地点とB地点は2000m離れています。太郎君はA地点からB地点へ向かって分速60mで、花子さんはB地点からA地点へ向かって分速40mで同時に出発しました。2人が出会うのは出発してから何分後ですか?

解説:

  1. 図を書く!

    A ------ 2000m ------ B

    太郎君 → ← 花子さん

    分速60m 分速40m

  2. 基準を明確にする!

    2人が同時に出発し、出会うまでの時間を求めます。

  3. 「速さの和」か「速さの差」かを判断する!

    向かい合って進むので「出会い算」です。

    2人の速さの合計は、分速 60m+40m=100m です。

出会うまでの時間 = 2人間の初めの距離 ÷ 2人の速さの合計

出会うまでの時間 = 2000m÷100m/分=20分

答え:20分後

 

まとめ

 

旅人算は、図をしっかり書くこと、基本の「距離=速さ×時間」を理解すること、そして「速さの和」と「速さの差」の概念を使いこなすことが何よりも重要です。

何度も問題を解き、これらのコツを自分のものにしてくださいね。諦めずに取り組めば、旅人算はきっと得意な分野になりますよ!応援しています!

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